暮らしの疑問から調べる
保険の選び方・見直し方|医療・死亡・就業不能と家計の不足
医療費、働けない間の生活費、遺された家族の生活費を分け、公的保障と貯蓄で対応できる範囲を確認します。足りない部分と必要な期間を整理してから、保険の条件を比較しましょう。
作成・編集:人生のお金手帳編集部 / 最終確認:2026-10-22保険より先に、何がいくら不足するかを確認
- 困る場面:入院費を払えない、休職で生活費が不足する、家族の教育・住居費が足りなくなる、を分ける。
- 公的保障・勤務先:加入する健康保険、傷病手当金、遺族年金、有給・休職制度や弔慰金等の条件を確認。
- 使えるお金:生活防衛資金と、教育・老後等に確保する貯蓄を分ける。預金の全額を充当できるとは限らない。
- 今の契約:保障内容、受取人、保険期間、保険料、特約、団体保険等を一覧にする。
- 不足する期間:子の独立まで、収入の回復まで等、家計で必要な期間を整理する。
家族構成・年齢・健康状態・職業・保障内容で保険料は変わります。「平均月額」を自分に必要な保険料として使わず、同じ保障条件の見積もりを並べてください。公的給付は対象・金額を未確認のまま受け取れる前提にしません。
医療・死亡・就業不能は、何を補う保険?
| 保障 | 備える出費・不足 | 見積もり・約款で確認 |
|---|---|---|
| 医療 | 入院・手術等による出費。治療費以外の食事・個室・日用品も分けて見積もる | 日額/一時金、対象の入院・手術・通院、1入院と通算の上限、再入院の扱い |
| 死亡 | 遺された家族の生活・教育・住居費と一時費から、収入・資産・既契約分を差し引いた不足 | 一括/月払い、保障が減るか、終了年齢、受取人、免責等 |
| 就業不能 | 働けない間の生活費・固定費と、給与・給付等の差額 | 対象状態の定義、支払対象外期間、在宅療養・精神疾患、給付月額と支払終了条件 |
高額療養費の対象は保険診療の自己負担です。食事・差額ベッド代等の対象外費用や、休職による収入減も別に整理します。勤務先や加入制度で備えは異なるため、会社員と自営業で同じ給付がある前提にはしません。
「免責」は支払対象外となる条件等、「支払対象外期間」は所定の状態が続いても給付されない一定期間等を指します。名称・扱いは商品で異なります。保険料が同じでも、対象外の病気や給付回数が違えば、同じ保障とはいえません。
保障の期間と、保険料を払う期間を分ける
| 項目 | 意味と比較点 |
|---|---|
| 保険期間 | 保障が続く期間。定期は一定期間、終身は一生涯が基本。特約は主契約と期間が違う場合がある |
| 払込期間 | 保険料を払う期間。一生涯払いか、一定年齢・年数で終えるか。終身保障でも払込方法は異なる |
| 更新 | 更新できる年齢・回数・更新後保険料を確認。一般に更新時の年齢等で保険料を計算する |
仮に月5,000円を10年払い、その後の10年を月8,000円で更新すると、60万円+96万円=20年で156万円です。最初の月額だけでは支払総額を比較できません。これは相場でも実際の商品見積もりでもなく、更新後の金額が確認できた場合の計算例です。
保障額・期間・特約・払込条件をそろえ、途中解約した場合の返戻金も別に確認します。貯蓄性のある契約は払込保険料全額が戻るとは限らず、外貨建て・変額商品は為替や運用の影響、手数料も確認してください。
家族の生活費の不足を整理する例
万一の後の生活費が月30万円、確認済みの手取り収入・給付等が月22万円、その収支で備える期間が120か月、一時費200万円と仮定します。月8万円×120か月+200万円=1,160万円。使える貯蓄300万円と既契約の一括死亡保険金200万円を差し引くと、差額は660万円です。
この660万円は、この仮定での差額です。保険加入額を確定するものではありません。子の成長、住宅ローンの団信による扱い、年金の支給終了、働き方や入金待ちを確認し、変わる時期ごとに収支表でも見直します。
死亡後の家族の生活費と、備えの差額を整理
空欄は未確認です。受給条件・金額を確認した収入と、使える範囲の貯蓄を入力してください。下の計算は、公的給付の受給判定や保険の推奨額ではありません。
全項目を確認してください。金額は0〜1億円、期間は1〜600か月の整数です。利用なしは0を入力します。
計算式:毎月の不足=生活費−確認済み収入(0円未満は0円)。不足×月数+一時費−使える貯蓄−既契約の一括保障(0円未満は0円)。月々の黒字を一時費の準備に充てる計算はしません。
収支が期間中ずっと同じという仮定です。教育費・働き方・年金の終了・物価等が変わる場合や、入金までの立替は別に確認します。教育費を月額と一時費の両方へ入れず、同じ貯蓄を複数の目的へ重ねません。月払いの保険金は月額収入へ、一括の保険金は既契約欄へ分けてください。
不足0円でも、すべてのリスクに備えられるという意味ではありません。この入力は保存されず、収支表へ自動登録されません。遺族年金の条件と振込月を確認 →
見直しは、今の契約の整理から始める
- 保険証券・契約内容通知で、保障・特約・更新・受取人を確認する。
- 家族構成・住宅・働き方の変化から、不足と重複を整理する。
- 今の契約の減額・特約整理・追加と、新契約への変更を比較する。変更後に元へ戻せるかも確認する。
- 新契約は健康状態等の告知・審査、条件付き承諾の有無を確認する。告知事項には正確に回答する。
- 新契約の成立、保障開始日、待機・免責、対象外条件を確認してから、旧契約の終了時期を決める。
健康状態によって、新しい保険に入れない、保険料が増える、特定の病気・部位が対象外になる場合があります。がん保障等の開始までの期間や、旧契約の解約返戻金・失う保障も確認し、先に解約して保障の空白を作らないようにします。
家計には保険料、給付には条件と入金月を記録
毎月払いと年払いを区別し、旧保険の終了月、新保険の開始月、更新で保険料が変わる月を合わせます。死亡時の不足額そのものを支出や保険金収入として登録しません。通常の家計と、万一の場合の家計は前提を分けて確認しましょう。
保険金・給付金は請求から入金までの時間も確認し、未確認の給付を確実な収入として扱わないでください。毎月・年払いの保険料を整理 →期間と重複を収支表で確認 →