暮らしの疑問から調べる

電力会社・ガス会社の選び方|料金の内訳・セット割・乗り換えを比較

会社名や割引率だけで選ばず、自宅で使った量と契約条件をそろえて比べます。電気・ガスを別々に契約する案とセット契約を、初年度と継続後に分けて確認しましょう。

作成・編集:人生のお金手帳編集部 / 最終確認:2026-10-22

30秒で分かる要点

結論直近12か月の使用量を用意し、同じ条件の総額で比較します。燃料費等の調整・必須料金・解約費と、特典終了後の年額まで確かめて選びます。

準備
地域、契約容量、今のプラン、月別の電気kWh・ガスm³を確認。1か月の料金だけで年額を決めない。詳しく確認する ↓
料金
基本・従量だけでなく、調整額・賦課金・サービス料を含める。基本料0円が最安とは限らない。詳しく確認する ↓
条件
市場連動・調整の上限・セット条件・契約期間・解約費を確認。ポイントと現金割引は別に扱う。詳しく確認する ↓
ガス
都市ガスとLPガスで選び方が違う。賃貸・一括契約では個別に切替できるか、管理会社等へ確認。詳しく確認する ↓

最初に、同じ条件で比較できるようにする

  1. 供給地域と契約方法:住所・郵便番号で候補の対象地域を確認。マンションの一括受電やガスの一括契約等は、個別変更が可能か確認する。
  2. 現在の契約:会社名、プラン名、契約容量・アンペア・kVA等。プランに最低料金がある場合も確認する。
  3. 12か月の使用量:電気はkWh、ガスはm³で月ごとに控える。夏冬・在宅時間・給湯で変わるため、少ない月だけで比較しない。
  4. 生活の変化:転居・家族人数・在宅勤務・EV・オール電化等の変化があれば、過去と同じ使用量が続くとは置かない。
  5. 見積もりの条件:対象年月、税、燃料費・原料費等の調整、賦課金、割引・国の一時支援の含み方を候補間でそろえる。

各社の公式料金表・見積もりへ同じ使用量を入れ、条件を控えて比較します。同じ会社でも供給地域や契約メニューで料金が異なります。このページは最新の全社料金を自動取得したランキングではなく、自分の条件で比較するための手順です。

検針票には顧客番号・供給地点特定番号等が載ります。料金を比べたいだけの段階で、訪問・電話の勧誘相手へ票全体を渡す必要があるか慎重に確認してください。

候補は、まず3通りから絞る

①今の会社の別プラン、②電気・ガスのセット契約、③電気とガスを別々に選ぶ案を並べます。供給対象・契約条件が合う候補を2〜3案に絞り、同じ12か月の使用量で公式見積もりを取ると比較しやすくなります。会社を変えず、契約容量やプランだけを見直す場合も候補に含めます。

電気・ガス代に含まれるものを分ける

料金表と請求書で確認する内訳
項目何にかかる?比較の注意
基本・最低料金契約容量等やプランによる固定部分0円でも従量単価や別料金が高ければ総額は増える
使用量に応じた料金kWh・m³や使用量段階、時間帯で変わる部分1段階目の単価だけで全量を計算しない。ガスは使用量帯で基本料も変わる場合がある
調整額・連動額燃料費、ガス原料費、市場価格等を反映する部分名称・計算式・変動時期・上限等を確認。比較から外さない
電気の再エネ賦課金等請求書に含まれる使用量に応じた負担等見積もりに含むかをそろえる。会社独自の割引額と混同しない
付帯料金・割引会費、見守り等のサービス、紙請求、支払方法、セット割等必須か任意か。割引後の金額から同じ割引を再び引かない
切替時の費用・特典契約・解約の費用、キャッシュバック、ポイント等初年度と継続年額を分ける。特典の条件と受取月も確認

「電気の単価×使用量」だけでは請求総額にならないことがあります。電気・都市ガスの料金はメニューごと、LPガスはその契約の料金表で確認します。水道料金も含む家計の光熱費とは別に、比較対象の範囲をそろえてください。

どの家庭で、どこを比べる?

会社名の前に、暮らし方と料金の相性を見る
暮らし・住まい見るところ
一人暮らし・使用量が少ない基本・最低料金と少量時の総額。大容量向けプランの割引が自分にも効くか
家族が多い・夏冬の使用が多い多く使う月の単価段階、調整額、上限。年間使用量と月別内訳の両方
オール電化・夜間に給湯時間帯別単価と夜間時間の定義、昼間分の負担。対象設備・契約容量の条件
在宅勤務・昼間の使用が多い昼間単価、冷暖房等の使用量。夜間が安いことだけで選ばない
太陽光・蓄電池・EVがある自家消費後に買う電気の量と時間帯。売電先・売電契約の扱い、充電時間、機器の利用条件
引越し予定・短期間の契約最低利用期間、解約費、特典の在籍期間、転居先での対応可否
賃貸・集合住宅一括契約や管理上の条件、個別切替の可否。LPガスなら契約前の料金内訳

太陽光の発電量をそのまま電気料金から引かず、実際に買った電力量で比較します。蓄電池等のリース代・購入費を電力契約の料金へ混ぜるかどうかも候補間で統一し、家計では既存の機器費と重複させないようにします。

市場連動・セット条件・解約を確認する

  • 市場連動型:市場価格が料金のどこへ反映されるか、時間帯・月ごとの算式、上限等を確認。安かった月の実績が将来も続くとは限らない。
  • 単価が固定のプラン:従量単価が固定でも、燃料費等の調整で請求総額が変わる場合がある。変動がない契約と決めつけない。
  • 調整額の上限:規制料金と自由料金等で扱いが異なることがある。今の契約と候補の約款・料金表を個別に確認。
  • セット割:割引対象の料金、別途会費、片方を解約した後の残る契約の料金を確認。
  • 契約・解約:期間、自動更新、解約・事務手数料、連絡方法、値上げ等の変更通知を確認。
  • 特典:申込経路、支払方法、受取手続き、継続期間、付与時期。ポイントは利用先と期限も確認。

停電しやすさは小売会社を変えたことだけで変わるものではありません。一方、請求・問い合わせの窓口、支払方法、事業者が撤退した場合の案内等は確認しておくと契約後も対応しやすくなります。

都市ガスとLPガスでは、比較の前提が違う

都市ガスは自宅が候補の供給対象か、使用機器や料金メニューの条件を確認します。電気とのセット以外にも、別会社での合計を比べます。

LPガス(プロパン)は基本・従量・設備料金と、容器・配管・設備等の契約条件を確認します。賃貸では入居者だけで会社を変えられると決めず、貸主・管理会社へ相談してください。都市ガスとLPガスは熱量等が異なるため、1m³の単価だけで同じ使用量として比較しません。

2025年4月2日からLPガス料金の三部料金制等の新ルールが施行されています。消費者庁は、賃貸借契約の前に料金内訳を不動産業者等へ尋ね、設備料金に金額がある場合は確認するよう案内しています。契約時期・内容による扱いもあるため、請求の適否を表示名だけで判断せず、契約書と説明を確認してください。

初年度は安いのに、3年では逆転する例

会社の相場ではない説明用の仮定です。今の契約は電気年120,000円+ガス年60,000円で計180,000円。候補は電気年126,000円+ガス年60,000円−継続セット割2,000円=年184,000円、乗り換え時の解約費3,000円、初年度キャッシュバック12,000円とします。

候補の初年度は175,000円で今より5,000円少なくなります。一方、2年目以降は年4,000円多く、料金条件が同じなら3年合計は543,000円。今の契約の540,000円より3,000円多くなります。ポイントはこの現金比較に含めません。

同じ12か月の使用量で、今の契約と候補を比較

各社の公式見積もりに、同じ地域・契約容量・月別の使用量を使った結果を入力します。電気だけ比べる場合は両方のガスを0にします。金額は自動取得せず、空欄は未確認、なしと確認した欄は0です。

今の請求額と候補の見積もりで、税・調整額・賦課金・一時的な支援の含め方をそろえてください。請求額が既にセット割引後なら、同じ割引を下で再び引きません。今の契約を続ける案では、乗り換えの解約費は0です。

今の契約
候補の契約

全項目を0〜1億円の整数で確認してください。未確認は空欄にし、なしと確認した欄は0にします。

初年度=割引後の年額+開始費+今の契約の解約費−初年度の現金特典。3年合計=初年度+継続年額×2です。将来の料金・使用量・支援制度の変動、将来さらに解約する費用は計算しません。現金特典が費用を上回ると差額はマイナスになりますが、請求が常に0円になる意味ではありません。

ポイントは支払いに使える条件・期限・付与時期が違うため、現金負担から引きません。特典の入金前に料金を払う場合の資金も別に確認します。試算はこの画面だけで、契約申込みや収支表への自動転記は行いません。

見直した光熱費を生活費へ整理 →収支表で金額・期間・重複を確認 →

申込み前から、最初の請求まで

  1. 契約する会社とプラン、供給対象、問い合わせ先を公式サイト・契約書で確認する。
  2. 今の契約の解約費と、切替手続きを誰が行うかを確認する。引越しの使用停止・開始は通常の切替と分けて手配する。
  3. 料金表、重要事項、特典条件、申込控えを手元に残す。
  4. 切替日と最終・初回請求を確認。使用期間が違う請求を二重払いと即断せず、両社の内訳を照合する。
  5. 最初の請求で調整額・割引・付帯料金を確認し、季節が変わった後も見積もりとの差を見る。

訪問や電話で契約した後に困った場合、契約方法等によりクーリング・オフ等を利用できることがあります。国民生活センターや消費生活センターの公式案内で相談先を確認してください。

家計の収支表では、見直した光熱費の開始月と旧料金の終了月をそろえます。現金特典は確認した入金月へ置き、光熱費から割り引いた金額と収入へ二重に数えないようにします。毎日の生活費を整理 →

↑