暮らしの疑問から調べる
介護施設の費用はいくら?月額の内訳・入居一時金・返金を整理
月額の表示に何が入っているか、入居時にいくら払うか、退去時に何が返るか。施設ごとの見積もりを同じ項目に分け、本人と家族の家計を整理します。
作成・編集:人生のお金手帳編集部 / 最終確認:2026-10-2130秒で分かる要点
結論『月額○万円』だけでは比べません。介護・住まい・食事・生活支援・医療等を足し、前払金と確認済み返金を別の月に置きます。
施設の種類で、介護費の位置づけを確認
| 種類 | 確認する特徴 | 見積もりのポイント |
|---|---|---|
| 特別養護老人ホーム(特養) | 施設で生活しながら介護を受ける | 介護サービス自己負担+食費・居住費・日常生活費等 |
| 介護老人保健施設(老健) | 在宅復帰に向けた支援等を行う。長期の住まいと同じ前提にしない | 施設の費用に加え、退所後の住まい・介護への切替も確認 |
| 介護付有料老人ホーム | 特定施設入居者生活介護等の指定・契約内容を確認 | 家賃等の月額と、介護保険自己負担・保険外支援の区別 |
| 住宅型有料老人ホーム・サ高住等 | 住まいと必要な外部介護等の契約・利用を確認。指定のある住まいは扱いが異なる | 住居の月額だけで介護費込みと判断せず、サービス別の見積もりを合わせる |
ここでは入居資格や医療対応、空き状況を判定しません。介護度・身体状況・希望に合うかを施設・ケアマネジャー等へ確認してください。金額の安さだけで同じサービスとは判断しません。
月額を8つの内訳に分ける
- 介護費:負担割合を反映したサービス料・加算等。外部介護の請求が別なら合算する。
- 家賃・居住費:部屋の種類と契約を確認。前払いで賄う部分を月額に重ねない。
- 食費:食数、欠食の扱い、食形態による追加等を確認。
- 管理費・光熱費:共用部の維持、居室の光熱費が含まれるかを確認。
- 生活支援等:見守り・通院付き添い・買物等が基本料金内か、回数や時間で追加かを確認。
- 医療・薬:医療機関・薬局からの別請求の有無。施設費と同じではない。
- 日用品等:おむつ、洗濯、理美容等を確認。含まれる物を全員一律で別払いとしない。
- その他:家族の面会交通・宿泊等。既存の交通費欄と重ねない。
京都市の負担限度額認定による食費・居住費の軽減は、対象の介護保険施設等に適用される制度です。有料老人ホームやグループホーム等の家賃・食費へ同じ軽減をそのまま当てはめません。適用後の見積もりを確認します。
初回の支払いを、前払金・敷金・準備費に分ける
前払金・入居一時金は、何の対価を前払いするのかを確認します。家賃相当額、サービス費等の範囲、償却の始まりと期間、月額との関係を契約書と重要事項説明書で照合します。
敷金・保証金は、前払金と区別します。名称だけで全額返ると判断せず、滞納費用や原状回復等を差し引く条件、返還期限を確認してください。引越し・家具・持ち物は、施設が用意する物と自分で買う物を分け、介護用品の購入費と重ねません。
初回の納付に初月の家賃・管理費等が含まれるなら、それを初回費用と毎月の行の両方に置かないよう調整します。申込金・前金を先に払う場合は、契約時・入居時の残額も確認してください。
退去時の返金は、額と受取月を確かめてから
有料老人ホームの前払金は、返還金の算定方法・償却・契約終了の条件等を確認します。短期解約時も、実際の利用期間に応じた費用等を差し引く扱いがあるため、「短期なら全て戻る」とは判断しません。初期償却や返還条件は、重要事項説明書の説明を受けてください。
退去日と入金日が同じとは限りません。返金を次の施設の入居費に使う予定なら、次の支払日より先に受け取れるかを確認します。このページは返還額を自動判定しません。未確定の返金を見込まず、必要資金が足りるかを確認する比較もできます。
初期費用と月額を、同じ期間で比べる仮例
施設Aが初回300,000円+毎月180,000円、施設Bが初回0円+毎月210,000円と仮定すると、12か月の支払累計はどちらも2,460,000円です。6か月ならAは1,380,000円、Bは1,260,000円。返金があればその条件も別に比べます。
この金額は相場・地域平均ではなく、同じ内訳・サービスをそろえて比較するための仮例です。実際には看護・介護体制、医療対応、追加サービス、日割り、料金改定等も確認してください。
入居後も自宅のローン、税、管理費、退去までの家賃等が残る場合があります。施設費だけに置き換えて、これらが全部なくなると決めないでください。在宅サービスを止める月・続ける月も行ごとに区切ります。
初回・月額・返金を分けて見積もる
本人の家計から払う額を、見積書の内訳に合わせて入力します。空欄は未確認、0は今回の別払いなしです。例えば管理費に光熱費が含まれる場合、その含まれる分を他欄にも足しません。前払方式の家賃相当分を月額にも重ねないでください。
返金を見込まない比較では0を入力します。返還されないと断定する意味ではありません。返還額は償却・利用期間・原状回復等を契約で確認し、同じ敷金を全額返るものとして自動計算しません。
11項目・期間・返金を確認してください。重複して含まれる費用や不要な費用は0にします。
今回の施設だけを収支表へ保存
比較用の「12か月」は保存期間を変更しません。収支表へは上で指定した開始月〜最後の月を保存します。比較の前提と実際の支払予定が合うか確認してください。初回費用の分割払い・途中月の日割り・年払い等は、保存後に該当行を分けて調整します。
家族が一部だけ援助する家計を作る場合は、本人の施設総額を全額入れず、実際の援助額を収支表で整理してください。保存先はこのブラウザで、端末間の自動同期はありません。
契約前に、見積書と一緒に聞くこと
- 月額の表示に介護・医療・日用品は含まれますか。
- 介護度、入院、欠食、長期不在で何が増減しますか。
- 初回の納付に初月利用料等を含みますか。
- 前払金の算定根拠・償却・返還計算と、返金期限は何ですか。
- 退去・住み替え・追加の介護が必要な場合、契約と費用はどう変わりますか。