暮らしの疑問から調べる

持ち家と賃貸、どう比べる?総支払・売却・老後を会話と計算で解説

家賃とローンの月額だけでは、住まいの負担は比べられません。購入時の現金、住んでいる間の税や修繕、賃貸の更新や退去、最後に残る住宅と借金まで8章の会話で整理します。

作成・編集:人生のお金手帳編集部 / 最終確認:2026-10-23

30秒で分かる要点

結論同じ期間・地域・広さ・費用範囲で比較。住んでいる間の支払額と、期間末に売却・退去する仮定の差引額を分け、売値や修繕等の前提も変えて確認します。

条件
住む期間、立地、広さ、駐車場、期間末の扱いをそろえる。詳しく確認する ↓
購入
自己資金・諸費用・返済・税・保険・管理・修繕等。購入代金の重複に注意。詳しく確認する ↓
賃貸
家賃等と契約・更新・保証・住み替え・退去費。敷金の入出金を分ける。詳しく確認する ↓
売却
売値から費用・税等・同時点のローン残債を引く。不足も表示。詳しく確認する ↓

住まいの選び方を、会話で最後まで

数字と暮らしの条件を、一緒に並べる

掲載日現在の公的資料等を確認した一般的な比較方法です。このページの数字は説明用の仮定で、地域の相場・将来予測・どちらを選ぶべきかの判定ではありません。物件の見積書、賃貸契約、返済予定表、長期修繕計画に置き換えて使います。

1.家賃とローンが同額なら、購入がお得?

この章の要点

期間・広さ・場所・駐車場・維持費の範囲をそろえてから、月額を比較します。

2.購入側で足すお金と、重ねないお金

この章の要点

自己資金・諸費用・返済・維持費を整理します。購入代金全額と頭金・返済を同時に支出へ足しません。

3.賃貸は、家賃だけ払えば終わり?

この章の要点

契約費・更新・保証・保険・引越し・退去精算を確認し、敷金は払う額と戻る額を分けます。

4.3,000万円で売れれば、3,000万円残る?

この章の要点

売値から売却費用・税等・同時点の残債を引きます。売却時の税務上の利益とは別の計算です。

5.持ち家は完済すれば住居費0円?

この章の要点

完済後も税・保険・管理・修繕・設備更新を見込みます。修繕積立金と同じ工事を重ねません。

6.転勤・子どもの独立・老後も同じ家でよい?

この章の要点

お金と併せて、住み替えやすさ、広さ、通勤、段差、家族の支援を比較します。

7.売値や家賃の仮定で、答えはどれくらい変わる?

この章の要点

一つの結果で決めず、売値・残債・修繕・月額・期間を変えた複数案を確認します。

8.比較ができたら、実際の家計へどう戻す?

この章の要点

比較用の差引額と、毎月の支払いに使える現金は別です。選んだ案だけを支払月へ整理します。

比較の範囲をそろえるチェック表

物件や契約によって該当しない項目もあります
時期購入側賃貸側
最初頭金等の自己資金、税・登記・仲介・融資・保険・入居準備敷金・礼金・仲介・保証・保険・前家賃・入居準備。前家賃を月額にも重ねない
住む間元利返済、税・保険、管理・修繕積立・駐車場、追加修繕・設備更新家賃・共益費・駐車場、更新料・保証更新・保険、住み替え・追加精算
期間末に離れる仮定売値、売却費用・税等、同時点のローン残債精算後に戻る敷金等。既に敷金から引いた費用を再計上しない
住み続ける場合住宅と残債は残る。想定売却代金を現金入金として扱わない退去しなければ敷金返還はまだ入らない。その後の家賃等も続く
暮らしの条件通勤・通学、広さ・設備、住み替えやすさ、段差、医療・買物・家族との距離もそろえる

20年間では40万円差でも、売値の前提で逆転する例

購入側は初期800万円、月13万円、年20万円、追加修繕等300万円。期間末の売値3,000万円、売却費用等150万円、残債1,500万円と置きます。賃貸側は初期50万円、月13万円、年3万円、更新・住み替え等100万円、退去時返還20万円です。金利や税の基準から算定した値や全国平均ではありません。

月額・年額は一定、期間末に売却・退去すると仮定した例
項目購入側賃貸側
期間中の支払合計46,200,000円33,300,000円
期間末の受取・精算13,500,000円200,000円
支払合計から期間末の額を引く32,700,000円33,100,000円

この条件では購入側の差引額が40万円小さい計算です。売値だけを2割下げて2,400万円にし、費用・税等・残債を固定すると、購入側の差引額は3,870万円となり、賃貸側3,310万円より560万円大きくなります。これは値下がりの予測ではなく、仮定が結果に与える影響を示す例です。

月13万円に含むもの、将来の修繕や更新の合計、売却時の税等は候補に合わせて置き換えます。住宅ローン控除や資金差額の運用、物価等はこの例へ含めていません。

同じ期間の支払いと、売却後の差引を比べる

購入側も賃貸側も、広さ・場所・駐車場等の条件をそろえて入力します。空欄は未確認、該当しない費用は0です。金額は円単位です。

例は全国平均や物件の見積もりではありません。ローン月額と残債も説明用に置いた仮定で、返済予定表から自動計算した値ではありません。

購入側の支払い
期間末に売却・退去する仮定
賃貸側の支払い

全項目を確認してください。金額は0〜10億円の整数です。該当なしは0、未確認は空欄にしてください。

「売却-費用-残債」がマイナスなら、売却費用と残債の精算に追加資金が必要な計算です。売らずに住み続ける場合、この売却代金が手元に入るわけではありません。差引額は税務上の利益・住宅の純粋な消費費用・現在価値ではありません。

月額・年額は期間中一定の簡易計算です。完済・金利変更・積立金増額・家賃変更が途中にある場合は、期間を区切って確認してください。売値を変えると売却手数料や税も変わり得るため、実際の比較ではその欄も置き換えます。住宅ローン控除、補助金、資金差額の運用益、物価や割引率は自動計算しません。

購入価格全額と頭金・毎月返済を重ねず、初期費用欄は自己資金から払う額を入れます。修繕積立金に含む共用部分工事を追加修繕欄にも入れないようにします。各日の手持ち資金や最少残高は計算しません。入力は保存・自動転記されません。

比べた後は、選んだ住まいの支払予定を作る

契約時・引渡し時・入居後にいくら必要かを並べ、教育費・収入の変化・老後の残高と一緒に確認します。想定の売却額を、すぐ使える貯金として加えないようにしましょう。

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